股奇世業〜ひゃっきやぎょう〜

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help リーダーに追加 RSS 大鏡「宣耀殿の女御」…

<<   作成日時 : 2006/06/04 18:14   >>

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否、実際は違いますけどね(苦笑)教科書に載っている分だけ……。
では早速原文です。
 御女、村上の御時の宣耀殿の女御、かたちをかしげにうつくしうおはしけり。内へ参りたまふとて、御車に奉りたまひければ、わが御身は乗りたまひけれど、御髪のすそは、母屋の柱のもとにぞおはしける。一筋を陸奥紙に置きたるに、いかにもすき見えずとぞ申し伝へためる。御目のしりの少し下がりたまへるが、いとどらうたくおはするを、帝、いとかしこく時めかさせたまひて、かく仰せられけるとか、
  生きての世 死にての後の 後の世も 羽を交はせる 鳥となりなむ
御返し、女御、
  あきになる 言の葉だにも 変はらずは 我も交はせる 枝となりなむ
 『古今』浮かべたまへりと聞かせたまひて、帝、試みに本を隠して、女御には見せさせたまはで、「やまと歌は」とあるを始めにて、まへの句のことばを仰せられつつ、問はせたまひけるに、言ひ違へたまふこと、詞にも歌にても、なかりけり。かかることなむと、父大臣は聞きたまひて、御装束して、手洗ひなどして、所々に誦経などし、念じ入りてぞおはしける。

次、現代語訳
 (師伊の)御女、村上天皇の御治世の時だった宣耀殿の女御は、顔形が魅惑的で可愛らしくいらっしゃった。内裏へ参りなさるとき、御車にお乗せ申しましたら、御自身のお体は乗りましたが、御髪の裾は、御殿の柱の根元もおありでした。髪の毛一本檀紙に置いて、何としても隙間が見えないと申したそうです。お目尻が少し下がっていらっしゃるのが、一層可愛らしくていらっしゃるのを、帝、たいへんお可愛がりになられて、このように仰られたらしい。
  生きての世 死にての後の 後の世も 羽を交はせる 鳥となりなむ
(生きているこの世でも、死後そのまた後の来世でも、二人は双生児のように寄り添ってくらそう)
 返事に、女御は、
  あきになる 言の葉だにも 変はらずは 我も交はせる 枝となりなむ
(秋になって私を飽きておしまいにならず、お言葉だけでもお変わりなければ、私は木目の連なった枝となって御側を離れますまい)
 「古今集を暗記なさっている」と聞きなさって、帝は、試しに本を隠して、女御には見させないで、(まず序文の)「やまと歌は」とあるのを最初にして、最初の句の言葉を仰っては(その後の句を)問いなさるのに、言い違えなさったこと、詞書の部分でも歌でもなかった。「こんな素晴らしい事が御座いました」と、父は聞きなさって、正装なさって、御手を清めなどして、あちこちのお寺に(皇子誕生の)祈願を一心不乱になさっていた。

相変わらず訳が適当。歌、アレって「比翼連理」だよなぁ……如何見ても。

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